FDMY 防災ユースフォーラム


「防災関係者の家造り漫談」(第一回)

投稿者: kurata, カテゴリー: RENSAI✕BOUSAI

文章:加納 佑一(東京都社会福祉協議会)&倉田 和己(防災ユース幹事/名古屋大学減災連携研究センター助教)

◆加納、家を買う!
倉:この度はおめでとうございます!どうして家を建てることになったのですか?

加:う~ん、そうですね。家賃+駐車場代を考えると、家を建ててしまった方が安いなあと思ったからです。

倉:これまた現実的ですね(笑) 迷ったり、悩んだりした点は無いのですか?

加:リスクの問題はありますね。賃貸の場合は、リスクは大家さんが背負う事になりますから、地震等の自然災害で壊れても入居者負担は基本的にはない。けれど、買った家が地震で壊れると、借金地獄になってしまう。ここは相当悩みました。

倉:大きな固定資産を持つということは、そういうことですよね。二重ローンとか。

加:しかも、自分の場合は、将来的には地元に戻ろうと思っているので、買うことには非常にためらいがありました。

倉:そうそう。我々の年代で、特定の地域に長く住むことを「決める」のは、決断が必要ですよね。仕事や家族の都合とか、事情が発生するかもしれませんし。

◆防災的には、土地が大切!?
倉:ところで、どちらに建てるのですか?もう土地は決まっているのですか?

加:いま住んでいるところから歩いて10分くらいのところです。

倉:そこは、どんな土地ですか?っていうか、調べました?

加:もちろんです(笑) もともとは準工業地域で、今は家が立ち並んでいます。隣の家が古いので、大きな地震が起きたら、その家から出火してウチにも移ってくるかなあ…と思っています。

倉:地震保険の出番ですね。地形的にはどんな感じですか?

加:海抜が6メートルくらいなので、大津波が来たらアウトです。走れば1分~2分で急に標高が高くなるので、逃げられれば死ぬことはないですが、家はダメかもしれません。地盤としては、開発前の地図を見ても、埋め立て地ではないので液状化は免れると思っていますが。う~ん、よく考えたら危険だらけですね・・・

倉:避難の猶予時間を考えるためには、何分後に津波が来るかもポイントですよね。地盤は埋め立て以外にも、旧河道だったり後背湿地(田んぼ)だったりもチェックしたほうが良いですよ。軟弱地盤は、そうでない地盤よりも揺れが大きくなる場合があります。ちなみに我が家は、標高40メートルの台地です。そこを、3.11の直前に選びましたよ(笑)

加:地味に専門家をアピールしてきますね(笑) でも、私が選んだ地域も、とてもいい地域です。近所の八百屋さんとかとても良くしてくれていたり、仲のいい友人が住んでいて助けてもらっていたり、ここの地域を離れる、という選択肢はありませんでした。

倉:地域力は重用ですね。防災だけでなく、これからの高齢化・核家族化の中で、助け合いの力を、普段の暮らしの中で感じられるのは心強いですね。(次回へ続く)


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