FDMY 防災ユースフォーラム


室戸ジオパークと防災(第2回)

投稿者: kurata, カテゴリー: RENSAI✕BOUSAI

柴田伊廣(室戸ジオパーク推進協議会事務局 )

 前回に引き続き、室戸ジオパークと防災について紹介します。ジオパークにおける市民向け防災学習や訪問者への災害リスク情報の提供のあり方は、全国的に見てまだ模索中の段階です。ジオパークを通じた防災学習はまだ始まったばかりで、実践例が十分でありません。とはいえ、ジオパーク認定地域では、小中学校の総合学習の時間に、大地の成り立ちと地域の災害情報を学ぶ時間が設けられてきています。今回は、その例として高知県立室戸高校が平成25年度に実施する予定である、防災学習の計画について紹介します。

高知県の防災学習は進んでいるの?

 高知県は、30年以内の発生確率が60%以上とされる南海地震を意識して、県民あげての防災教育が進められているとされています。しかしながら、平成23年度末に実施された住民参加による地域防災計画作成ワークショップへの住民の参加率は、全市民の6%で、全戸比でも14%程度でした。また、このワークショップへの参加者らは、「避難訓練や行政の行う会議への参加に興味が無い」「地震や津波に関する知識が十分でない」「訪問者への十分なリスク情報の提供ができてない」「逃げる意識や災害を自分のことと考える意識が低い」「防災学習は年間1時間程度で、子ども達の意識を継続するのに不十分」と答えています。平成23年3月11日に発生した東北太平洋沖地震とそれにともなう災害を目の当たりにし、今後の防災学習の進め方の再考が急がれています。

ジオツーリズムと防災を高校生の手でつなげる

 ジオパークは地域住民や地域情報、そして自然環境のことを楽しめる場所です。そこを、ガイドさんや地域の人の手を借りて巡るツアーをジオツアーといいます。平成25年度から高知県立室戸高校では、地域の人から昔の人々の暮らしや歴史、自然について教えてもらいながら、オリジナルのジオツアーを作る計画があります。ツアー中に販売する新しいジオパーク土産開発しようとしています。さらに、そのツアーづくりでお世話になった住民のために、一人一人に会わせた避難計画(避難カルテ)を作る予定です。高校生には守る側になる意識の芽生えを、地域住民には災害に対する関心が高まることをそれぞれ期待しています。

写真は、昨年実施された選択制科目「ジオパーク学」の様子です。実際にツアー作りの体験をしました。



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