FDMY 防災ユースフォーラム


防災は実践!地震に備える(第一回)

投稿者: kurata, カテゴリー: RENSAI✕BOUSAI

伊藤英司(公益財団法人市民防災研究所研究員)

 私の連載では「備え」の重要性を改めてみなさんにお伝えし、私が提唱する「わが家の防災訓練」について紹介する予定です。

◇震災は備えや訓練の重要性を改めて教えてくれた

 東日本大震災から早1年9カ月が経ちました。被災地の復興は遅々として進んでいませんが、一方で、南海トラフ地震や首都直下地震、内陸直下型地震など日本各地で大地震が起きる可能性は益々高まっており、復興と同時に大地震への備えをしっかりとしていかなければなりません。

 想像を超える巨大津波で被災をした宮城県、岩手県は、震災前から政府の地震調査委員会では、今後30年以内に99%の確率で宮城県沖地震が起きると予測し、自治体などが警鐘を鳴らしていた地域です。そのため、各地域や家庭において地震への備えや訓練をそれなりにやっていました。その結果として、これまで備えてきたことが今回の震災で役立ち、被害軽減などにつながったことは私は大きな教訓の一つだろうと思います。

 特に大きくクローズアップされたのが「釜石の奇跡」です。岩手県釜石市の小中学生は、防災学習で学んだ「率先避難」を実践し、周囲にいた人たちも助けながら避難して、自分たちの命はもちろんのこと、周りにいた人たちの命も守ったのです。

 地震被害を軽減するためには、日ごろの備えや訓練が重要だということを改めて教えてくれました。しかし、震災直後、人々の防災意識は高まるものの持続性がなく、残念ながら意識も徐々に薄れつつあるよう感じています。さらに、防災意識が高まっても、それが実際に備えるという行動に結びついていない現状もあります。ただ漠然と地震への不安を抱えているだけで、どうやったら被害を軽減できるかということまで考えが及んでいません。

 どうすれば、防災意識を持続させ、備えるという実践行動に結びつけることができるのでしょうか。

釜石東中の生徒らが避難してきた道(平成23年5月12日筆者撮影)

 いとう・えいじ=1982年東京生まれ。武蔵工業大(現東京都市大)工学部卒。新潟県中越地震や東日本大震災のほか、豪雨、火災などさまざまな災害について調査研究する。2008年公益財団法人市民防災研究所(東京都江東区)入所。(了)


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