FDMY 防災ユースフォーラム


震災関連死 2千人を超える、助かったはずの命(第一回)

投稿者: kurata, カテゴリー: RENSAI✕BOUSAI

加納 佑一(東京都社会福祉協議会)

 私の連載では「震災関連死」について取上げて書いていきたいと思います。震災関連死。ニュースで何度か耳にしたことがあると思いますが、改めて考えてみると、震災関連死について、ほとんどよく分かっていないということに、多くの人が気づくのではないでしょうか。どんな人たちが震災関連死で亡くなっているの?何人くらいが亡くなっているの?そもそも震災関連死って。あれ。何だっけ?

 2012年8月21日、復興庁は「東日本大震災における震災関連死に関する報告」(注1)を発表しました。それによると、2011年3月11日からこれまでに、震災関連死として亡くなった方々が1632人。また、最も新しいデータ(注2)によれば、被災の大きかった3県(岩手県・宮城県・福島県)だけで2008人が震災関連死として、亡くなられています。既に、東日本大震災の死者行方不明者の1割を超える方々が震災関連死として認定されているのです。
 タイトルにもあるように、震災関連死は防げたはずの死である、と私は考えています。あの大きな揺れ、そして、人智を超える津波を生き延びてきた人たちが、その後の対応のあり方によって、悔しくも命を落としてしまっているのです。防災関係者として、これほど心を痛めることはありません。

(震災直後の福島県二本松市内の避難所の様子。浪江町等から住民が避難してきていた。 ※クリックで拡大)

 本連載では、過去の事例を踏まえながら、震災関連死とは何か、どうして震災関連死が発生したのか、そして、最も重要な、どうしたら震災関連死を防ぐことができるのか、について、皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。全5回~6回位を考えていますが、筆の状況によっては、長くなったり、短くなったりするかもしれません。

 震災関連死が二度と起こらないよう、私たちはこの現実を伝えていかなければいけないし、取組みを着実に進めていかなければなりません。震災関連死の問題は、一部の人たちだけの問題ではなく、地域に住む私たち一人ひとりの問題なのです。
 ぜひ、皆さんからも、たくさんの意見をいただければと思います。
 
 では、次号からの「震災関連死 2千人を超える助かったはずの命」をご期待下さい!

注1:東日本大震災における震災関連死に関する報告(復興庁hp)
 http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-2/
注2:河北新報一面(2012年10月4日(木))
 「福島 震災関連死1000人超 避難先の変更影響か」


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