FDMY 防災ユースフォーラム


イベントレポート:安全衛生フォーラム

投稿者: kurata, カテゴリー: イベント情報・レポート

加納さんから、安全衛生フォーラムのレポートが届きましたので、以下に掲載します。


 6月26日に日本財団ビルで開かれたボランティアの安全衛生フォーラムについて報告します。

 主催は、ボランティアの安全衛生フォーラム実行委員会。1997年の福井県での重油流出事故で、活動したボランティアが亡くなってしまったことから、ボランティアが安全に活動できる体制を整えていくことを目的としています。
 フォーラムは今年で5回目。今回は、子どもたちのボランティア活動をテーマに4人からの事例報告とパネルディスカッションを行いました。

 まず、平成18年に発生した長野県豪雨の災害ボランティアセンターでの事例が青木航志さんから報告されました。子どもたちのかかわりとしては、学校単位というよりも部活の中で仲の良い小グループで参加していたとのことでした。安全衛生的な関わりでは、出来るだけボランティアに行くグループの中に大人に入ってもらうなどの対応をしていたそうです。また、子どもの関わりとしてボランティアセンターで、ボランティアに塩や水を渡すという事例を紹介しました。青木さんは「子どもが関わることでボランティアに笑顔が生まれる、そんな雰囲気が作られていた」と話しました。
 次に、平成19年新潟県中越沖地震の刈羽村での事例が東海大学学生の大倉圭介さんから紹介されました。大倉さんは地震発生時、高校2年生でした。友達に誘われていったボランティアにはまり、仮設住宅入居後も継続して活動をしました。内容は、ぴかぴか隊という子どもに関わるボランティアでした。ただし、避難所にいる子どもたちと遊ぶだけでなく、一緒に片づけをしたり、避難所で配られる食事を一緒にお年寄りに届けるといった関わりをしています。そうした中で、大倉さんは「子どもたちが元気だと避難所全体が明るくなる」と子どもが関わることの意義を話しました。
 3人目は呉市社会福祉協議会の近藤吉輝さんです。水害や地震など数々の災害を受けている呉市では、かなり早い時期から子どもの災害ボランティア活動が行われていました。近藤さんは「子どもを未来の地域づくりの担い手。子どもたちの力を引き出すのが自分たちの仕事」と強調します。具体的には、高台の家の一人暮らし高齢者に水を運んだり、ボランティアセンターのデコレーションなども行いました。また、小学校の総合的な学習の時間として活動した際には、ボランティア活動をしてみての感想を聞く時間を設けました。感想の中には、「何か自分にも出来ることがある」「他人の立場に立つことが大事」といった声が聞かれています。災害が自分たちが暮らす町をもう一度見つめなおす機会になっています。
 最後に、全国学校安全教育研究会会長で板橋区立高島第1小学校の校長でもある矢崎良明さんから防災教育の視点で子どものボランティア活動について報告がありました。矢崎さんは、日本海中部地震のときに子どもから聞いた「もっと地震に対する知識があったら、ちゃんと行動していたのに」という言葉にショックを受け、防災教育に積極的に取り組み始めました。今回は、東京都教育委員会で作成している学校安全プログラムの紹介とそれに基づいて行った小学校での緊急地震速報を用いた訓練などが語られました。矢崎さんは「子どもたちが正しい知識を得て、地震防災に関する意識を高めることで、次世代の防災の担い手を育てることになる」と期待を込めて話しました。

 その後のパネルディスカッションでは、子どもが防災に関する確かな知識を学んでいくことの重要性や、子どもが平時・被災時にボランティア活動を行うことの意義が議論されました。こうした未来を担う子どもたちが安全に安心して、ボランティア活動が出来るような体制を整えていくことが求められていることが、全体で共有され、フォーラムは終了しました。


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コメント(1)

  1. kurata

    加納さん、レポありがとうございます。
    子供がボランティアに参加することは、被災地を元気にするだけじゃなくて、災害に強い子供をつくる(面白い字面やな。。。)事にもなって、いいですね!

    > ボランティアに塩や水を渡すという事例を紹介しました。
    塩は、汗で塩分が出てしまうので、水分とともに補給するために、必要という事ですかね。
    水だけを補給して塩分を取らず、汗をかきつづけると危険なんですねえ。

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